厳しさの中の真の愛情

先日、お客様から連絡を受け万能機の刃の交換にお伺いした。
年齢は75才~?宮城県の気仙沼の近くから中学を卒業して、知り合いのつてを通じて埼玉県の川越に出てきたそうである。
親方という人が元軍人で学校の先生もされていたらしく、大変に厳しい方で、入って初めのころは指金(建築で墨付けをする時に使う道具)で、よく頭や顔を叩かれたと、それは懐かしそうに話をしてくれた。当時は住み込みがほとんどで、田んぼもあったため農家の仕事も手伝わされたらしい。
入って2年半たった頃から親方がぴたりと叩くことは一切せず、感情に任せての行為ではなく、そういうところは親方の考えがあってでの行いであったんだろうと(某CMの台詞ではないけれど「そこに愛はあるんかい?」)話をされていました。
当時はわからなかったけど、その裏にはやはり愛情があったのだろう、又、あんな良い親方はいなかったと話されていました。
入って10年経って1年お礼奉公して独立されたとのことです。
こういう人達が建築業界を支えてきたんだなぁ・・・          つづく