お餅の思い出(子供のころ)
よく年末になると、自分たち子供には(4人兄姉)大仕事が待っていた。家の窓ふき、床磨き、そして餅切りである。
よくお客さんの中に農家をやっている人がいて、機械を買ってもらった代わりではないが、つき立ての大きな餅を15枚くらい買っていた。これを4㎝×6㎝ぐらいの大きさに切るのである。購入してから二日くらいたってから餅を切るのですが、あまり日数が経つと餅が硬くなって切るのに大変だし、柔らかすぎてもダメなので、二日くらいが丁度切りやすいころで、それでも枚数が多いので切りでが多く、自分が一番多くやらされていた記憶がある。包丁が切れなくなると、大根に包丁で切り込みを入れて(何故それをするのかよくわからなかったが・・・包丁についたお餅の切りカスを取り除くため?)これを繰り返しながら切るのである。全部切り終えるまでには優に一時間はかかった。又、端っこの部分は、もっと細かく切ってあられを作る。このあられが又、大仕事だった。後で硬くなったあられを、母に油で揚げてもらい、醬油をまぶして食べるのである。これが大変おいしくて、それがために一生懸命に切ったものである。そして、そのお餅を夏?近くまで食べていたような気がする。カビの生えたお餅を水で洗って、醤油に砂糖をまぶして(たまには海苔をつけて)食べた。それでも食べ盛り、おいしかった。当時はおそらく冷蔵庫はあったような気がするが、今のようにカビが生えないように冷蔵庫に入れるという知識がなかったのか、大きなブリキの空き缶に入れてしまって置いた。