中国の好青年との出会い

少し前になるが今年1月下旬、1本の電話が入る。中国の方で本国の知り合いの方が、超仕上鉋盤を欲しがっているので相談に乗ってほしいとのこと。今までも海外のお客様からは何度か電話をいただいていたが、その都度お断りをしていた。一度、弊社に伺いたいとのこと。本人は本国の大学で日本語を習い、22才のとき日本に来日し東京の会社に勤めて10年以上たつとのこと。流暢な日本語で、こちらとの言葉のやり取りにも不自由がないので、まずはお待ちしていますと、お伝えした。当日は何年かぶりの雪が降った。車の用意をし、川越の駅で待ち合わせをさせていただき、弊社へ来ていただいた。第一印象は、真面目な好青年といったところ。現物の機械の説明・動作確認をさせていただき、こちらの機械が本国で使用可能なのか、お互いに疑問点を話し合いました。一時間足らず滞在され「数日中に連絡をします。又、日を改めてお伺いします」とのことなので、帰りに川越の銘菓をお持ちいただき、車で駅までお送りしました。
それから暫く少し間があいた頃でしょうか・・・ 

また来ますと言って帰ってから2週間がたった。
精一杯の誠意を見せて対応したつもりでしたが、外国の人には通じないのかと思っていた矢先、「機械鑑定をする方をお連れして、又そちらへお邪魔したいのですがよろしでしょうか」との連絡が入った。弊社の場所はわかるので、駅より歩いてお伺いしますと言われたが、お二人で来られるということなので、再び駅でお待ちした(車)
同じ機械がもう一台欲しいとのこと。何年くらい経っているか(中国の税関で製造してから10年以内のものでないと輸入制限があるとのこと)又、当然、船で輸送する為、梱包の必要があること、しかも無垢材でなく集成材で防虫等の処理がなされていないといけないなどの色々な条件が出てきた。
日本国にある中国の輸出会社の立入り検査等をクリアして、なんとか注文にこぎ着けた。
これも、中に入っていただいた中国のY青年のお骨折りと、最後まで諦めずに、粘り強く対応したことが成果に繋がった。やはり血の通った人間同士、誠意を尽くせば相手には、どこの国の人であっても通じるんだなと、今更ながら感心した次第でした。
商売の基本を忘れるべからず。