値上げによる昨今の木工機械業界

image 6月から続いた猛暑もこの頃ようやく秋の気配がみえてきた。そこへもって木工機・刃物の値上げのお知らせである。去年及び今年の春に値上げのお知らせがきたにもかかわらず再度の値上げである。食品や運送費、全てと言っていいほど値上げしている昨今であっては、致し方ないのかと思うが・・・・
去年のウッドショックも建築業者にとっては大変なことではありましたが(値上がりはしていますが)ここへきてお客様に聞くところによると価格も安定してきたとのことですが、我々の業界はまだまだ値上げラッシュが続いています。
以前は木工機械・刃物メーカーの売り上げに占める割合が(新しい木工機に刃物を取り付ける為に)木工機械メーカーに卸すのが三分の一~二分の一、残りの部分が我々販売店に替刃として提供しているところでしょうが、新規木工機械の販売も激減し、全体量が減っている為に会社を運営していくために致し方ないのかもしれません。
木工機械メーカーも最盛期の時に比べると三分の一、又は五分の一ぐらいに売り上げが激減しているところです。今から20年位前まではバスを用意してお客様を晴海やお台場の展示場に招待したことが懐かしく思われます。
この世の中、文明が進んだことにより逆に衰退していく業界があり、その為それらの業種につく人材も少なくなっている昨今です。高収入等が見込まれれば、魅力のある業界として発展していくのでしょうが、今はハウスメーカーの進出等もあり、なかなか厳しい現状であります。昔は役所等のサラリーマンより職人さんの方が給料も良かった時代がありましたが、今は個人の工務店さんも大手の下請でもやっていないと、なかなか安定して収入が入ってこない現状があります。しかし、人間がいなくなることはないでしょうから、逆に少ない職人さんが重要視される時がきっとくるという方もいらっしゃいます。 つづく